第一章 支配権の種類とその獲得方法(
コラム)
第二章 世襲の君主権について(
コラム)
第三章 複合的君主権について(
コラム)
第四章 アレクサンドロスによって征服されたダレイオス王国ではアレクサンドロスの死後、その後継者に対して反乱が生じなかったのは何故か(
コラム)
第五章 征服される以前、固有の法に従って統治されていた都市や君主国をどう支配すべきか(
コラム)
第六章 自己の武力と能力とで獲得した新しい君主権について(
コラム)
第七章 他人の武力または幸運によって得た君主権について(
コラム)
第八章 極悪非道な手段によって君主となった場合について(
コラム)
第九章 市民の支持によって得た君主権について(
コラム)
第一〇章 どのようにすべての支配者の力を測定すべきか(
コラム)
第一一章 教会の支配権について(
コラム)
第一二章 軍隊の種類と傭兵について(
コラム)
【君主にとって必要なのは良い基礎を持つことである】
【破滅は攻撃が先送りされる限りにおいてのみ先送りされる】
第十三章 援軍と自己の軍隊とについて(
コラム)
【自らの実力に基づかない権力や名声ほど頼りなく不安定なものはない】
【自己の軍隊を持たない限り、いかなる君主権も安泰ではなく、逆境にあって自らを防衛する能力に欠けるため完全に運命の意のままに引きずりまわされる】
【王国においては害悪が発生したときにそれに気がつかない人は、決して本当に賢明であるとはいえない】
第十四章 軍事に関する君主の義務について(
コラム)
【武力を持つ者と持たない者とではまったく比較にならず、武力を持つ者が持たない者に喜んで服従したり、武力をもたないものが武力を持つ従者の中で安全であったりすることは理にかなわない】
第十五章 人間、特に君主が賞賛され、非難される原因となる事柄について(
コラム)
【どのように生きているかということも、どのように生きるべきかということは非常にかけ離れているので、なされるべき事柄を重視するあまりなされている事柄を省みない人は、自らの存続よりも破滅を招くことを学んでいるようなものである】
【なぜならば自らの職務すべてにおいて良きことを実行しようとする人は、良からぬ人々の間にあって破滅することになるからである】
【それゆえ君主は自らの地位が奪われるような悪評を避ける方法を知る程度に賢明である必要があり、また自らの地位の存亡に関わらない悪評でも可能な限りそれを避けうる程度に賢明である必要がある】
第十六章 気前良さとけちについて(
コラム)
【君主は害を蒙らずに、しかも人々に明らかであるような形で気前良さという美徳を示すことができない。したがって賢明な君主はけちであるという評判を気にすべきではない】
【実にけちは統治を可能にする悪徳の一つである】
第十七章 残酷さと慈悲深さとについて、敬愛されるのと恐れられるのとではどちらがよいか(
コラム)
【人間は恩知らずで気が変わり易く、偽善的で自らを偽り、臆病で貪欲である】
【恐れられるよりも愛される方がよいか、あるいは反対であるか・・・・・両者を得ることは難しく、したがって両者のうちどちらかが欠けざるを得ない場合には、愛されるよりも恐れられるほうがはるかに安全である】
【人間は生来邪悪であるからいつでも自分の利益に従ってこの鎖を破壊するのに対して、恐怖は君主と常に一体不可分である処罰に対する恐怖によって維持されているからである】
【君主は仮に好意を得ることがないとしても、憎悪を避けるような形で恐れられなければならない】
【人間は自らの意に従って愛し、君主の意に従って恐れる。したがって賢明な君主は自らの自力になるものに依存すべきであって、他人の判断に依存してはならない】
第一八章 君主は信義をどのように守るべきか(
コラム)
【経験によれば、信義のことはほとんど眼中になく、狡知によって人々の頭脳を欺くことを知っていた君主こそが今日偉業をなしている】
【賢明な君主は信義を守るのが自らにとって不都合で、約束した際の根拠が失われたような場合、信義を守ることができないし、守るべきではない】
【君主は信義を守らないことを潤色する正当な口実を必ずや見いだすものである】
【君主は上に述べた五つの資質に欠けるような言葉を決して口に出せぬよう充分に注意し、自らが慈悲、信義、誠実、人間性、敬虔の権化であるように見聞されるような充分な心配りをしなければならない】
君主論 第一九章 軽蔑と憎悪とを避けるべきである(
コラム)
【君主は人々の憎悪や軽蔑を招くことを避けるようにしなければならない。これを避けるならば自らの任務を全うし、他の汚名にもかかわらず危険に陥ることはないであろう】
【憎悪は悪い行いからも良き行いからも発生するということに注意しなければならない】
君主論 第二〇章 砦やその他君主が日常的に行う事柄は有益かどうか(
コラム)
【臣民を武装させるならばこの軍隊は君主の軍隊となり、それまで疑惑の的であったものは忠実となり、また忠実であったものは依然として忠実であり、臣民は君主の党派になるからである】
【彼らの武装を解除する場合には、彼らを直ちに傷つけることになる・・・・・彼らの臆病さや、あるいは忠節の乏しさを根拠に、彼らを信用しないことを示すことになる。この双方の判断は、君主に対する憎しみを生み出すことになる】
【最善の砦とは民衆に憎まれないことである。砦を持っていても、民衆が憎んでいるならば、砦は救いにはならない】
第二一章 尊敬を得るためにはどのように行動したらよいか(
コラム)
【なによりも君主はあらゆる行動を通して偉大な人間で卓抜な才能の持ち主であるという評判をとるように努力しなければならない】
【優柔不断な君主は、現前の危険を回避しようとして多くの場合中立政策をとり、多くの場合滅亡する】
【万やむをえない場合を除いて、君主は自分よりも強力な者と同盟しないように気をつけるべきだということである】
【さまざまな不都合の特質を知り、より少ない悪を良いものとして選ぶことを知ることが、賢明というものである】
【一年の中で快適な時節を選んで、人々を祭りや催物に夢中にさせるようにすべきである】
【君主は自らの才能のあるものを愛し、一芸に秀れた者を尊敬する人間であることを示さなければならない】
第二二章 君主の秘書官について(
コラム)
第二三章 追従を避けるにはどうしたらよいか(
コラム)
第二四章 イタリアの君主たちはどうして支配権を失ったのか(
コラム)
第二五章 人間世界に対しての運命の持つ力とそれに対決する方法について(
コラム)
第二六章 イタリアを蛮族から開放すべし(
コラム)
参考文献
君主論関係
『君主論』 ニッコロ・マキアヴェッリ 佐々木毅・全訳注 講談社学術文庫
引用文献
『史記』 小竹文夫・小竹武夫 ちくま学芸文庫
『春秋戦国人物辞典』 小出文彦・瀬戸慎一郎 新紀元社